金子みすゞを歩く 2
はじめて下関に来たときは、時間がなく見逃していた港のみえる護岸の辺りに出てみた。するとそこに、金子みすゞの小径なる石碑があった。あわせて、フランシスコ ザビエルの初上陸地点や朝鮮通信使の上陸用の施設に関する碑も見つけた。
特に金子みすゞの碑を辿って歩いたことは感慨深かった。
みすゞの駆け足の短い人生において、下関がどんな街であったのか、思い測れないし、一言で言えるものでもない。
みすゞのこみち…8番目の石碑は
少し違ったかなしさがある。
鶴
お宮の池の
丹頂の鶴よ、
お前が見れば、
世界中のものは、何もかも、
網の目が ついているよう。
あんなに晴れたお空にも
小さな私のお顔にも。
お宮の池の
丹頂の 鶴 が、
網の中で静かに
羽を打つ時に。
一山むこうを
お汽車がいった。
美しい丹頂の鶴 に 見惚れている だけでなく、 周り の おり が 気になるんだね。